脱皮不全でヘビの尻尾を欠損させてしまいました。
タイトルのとおり、我が家で飼っているヘビに脱皮不全がおき、結果尻尾の一部が欠損してしまうという事態になりました。
全ては自分の怠慢と油断によるもので、同じようなことを繰り返さないよう、戒めと記録として書きます。
いつもどおりの脱皮、いつもどおりの対応
脱皮不全にさせてしまったのはクチバシヘビのリンちゃん。
正確な年齢は分かりませんが3歳か4歳ぐらいで、名古屋のとあるお店でお迎えしたWCの個体です。
お迎えして1年半ぐらいの子で、飼育当時はWCということもあり体に傷跡があった子でしたが、幾数回の脱皮により最近はかなり綺麗な体になってきていました。
これまでに拒食もなく、ハンドリングしてもあまり嫌がらない子でした。
脱皮頻度はおおよそ2ヵ月に一度ほどで、今回の脱皮も同じような周期。
1週間ほど前から目が濁って体が白くなってきていたので、「そろそろ脱皮か」ぐらいの気持ちでそっとしておきました。
ケージ内温度を24℃ほど、湿度も60%前後になるように調節して放置。
水入れが常に満タンになっているようにし、霧吹きをいつもより多めにして後はリンちゃんが頑張るのを気長に待つ…といったスタンスです。
きちんと脱皮できているか、全て確認しなかった
昨日の朝、リンちゃんは脱皮していました。
早朝6時ぐらいでしょうか、ゴソゴソと体を擦りつける音が聞こえたので「あぁやっているな」と。
寝ぼけまなこでケージを見に行くといつものようにスポンと一本で脱げた脱皮殻が残されており、今回も上手に脱皮してくれた…そんな風に勘違いして脱皮殻を処分してベッドに戻りました。
まだ暗い朝6時という時間に電気を点けず外からの光だけでヘビを確認し、全身を触ることなく適当に体を撫でて脱皮成功と勘違いしてしまったのです。
その日は特にリンちゃんに何かをすることなく1日を終えました。脱皮直後はそっとしておいているからです。
そして今日、脱皮後のご飯をあげようとリンちゃんのケージを開けた時に脱皮不全に気が付いたのです。
脱皮殻で締まった尻尾の先端
脱皮不全が起こっていたのは尻尾の先端と目の部分。ヘビの脱皮で脱皮殻が特に残りやすい場所です。
尻尾の先端5mmほどの場所に、クルクルと脱皮殻が巻き付いていました。目の方は瞼のように皮が残っている状態。
正直、脱皮不全を見つけた時点ではそこまで焦っていませんでした。
これまでもリンちゃんや他のヘビで上手く脱皮が出来ていないことがあり、その都度ボクが脱皮殻を剥いてあげていたからです。
今回もお湯でふやかして剥いてあげれば綺麗になるだろう…そんな風に思ってました。
洗面所に人肌の温度でお湯を張り、そこにリンちゃんを投入。ウネウネ動くリンちゃんを落ち着かせてある程度温浴した後、脱皮殻が残っている部分を優しく擦っていきます。
目の部分についていた脱皮殻はすんなりと落、尻尾の先端に取り掛かろうとしましたがどうも様子がおかしい。
尻尾の先端が角度がついて曲がっており、よく見てみると血が滲んでいたのです。
脱皮不全で血が出ることは初めてだったので、おそるおそる先端から引っ張ってみたのですが、強固に絡みついた脱皮殻はなかなか取れませんでした。
それならばと、尻尾の根元の方から先端部分に向かって剥くように擦ってみると
ポロリ
絡まっていた部分を起点にして尻尾の先端が落ちてしまいました。既に中で壊死していたのが擦った際に千切れてしまったのでしょう。
出血自体はジワリと出てくる程度ですぐに収まりましたが、自分の不手際で彼の体の一部を欠いてしまうこととなりました。
全ては飼い主の責任、実害を被るのはペット
今回はボクがきちんと脱皮後の状況を確認していなかったせいで脱皮不全の発見が遅れ、欠損にまで繋がってしまいました。
脱皮殻を片付けるときによく見ていれば
1日放置しておく時ももっと気にかけていれば早めに気づけたかもしれない
そもそも脱皮不全に陥るような飼育環境の見直しが必要ではないか
飼い主として至らぬ点を反省するばかりです。
リンちゃん本人は尻尾が落ちた時も血が出ている時も素知らぬ顔でボクの手の中に入り込もうとしてましたし、その後も拒食することなくガッツリご飯に飛びついていたので少し安堵しました。
ヘビ…というか爬虫類は感情が無いと言われますが、痛みや不快はあるでしょう。
愛情を注ぐ対象として狭いケージの中に閉じ込めるのはボク自身のエゴで、彼らにとってそれが喜ばしいことなのかそうでないことかは分かりませんが、幸せに過ごせるように出来る限りのことはするべきです。
今回のことは深く反省して二度も同じ過ちを犯さないように、大切に育てていきたいと思います。
おわりです。