さようなら、親知らず(左の奥)
最近毎月のように歯医者さんに行っています。
1回行くと「じゃあ次はこの日に来てくださいね~」って予定組まれるから否が応でも行くようになりますね。
歯が汚いのを綺麗にするために通ってましたが近頃はもっぱら定期健診みたいな感じに。
そんな折、院長先生から「そういえば親知らずが4本ありますねー、抜いときます?」との提案が。
先生曰く「抜いても抜かなくてもいいけど、ちょっと虫歯になってきてるから治療するよりも抜いたほうがいいんじゃない?どうせ親知らずだから」ですって。
え、そんな今日この後飲みに行っちゃう?的なノリで親知らずって抜くもんなんですか?
というかそもそもボク親知らず生えてたんですか?今まで通ってた歯医者さんでは教えてもらえませんでしたけど!
長いものに巻かれる派のボクとしては、有識者の先生が言うならついつい従っちゃいます。
床屋さんでも仕上がりがちょっと微妙でも、理容師さんに「お似合いですよ」とか言われたら信じちゃうタイプ。
「じゃあ抜いちゃってください」
そんなこんなで親知らず君を抜くことになりましたとさ。
ちなみに抜くことになったのは上の歯の左右の2本。
下の親知らずは横向きに生えて歯茎に埋まってるそうで、わざわざ掘り起こすほどでもないんだって。
麻酔の麻酔の麻酔が欲しいよね
という訳で今日、親知らず君を抜いてきました。
抜くのは左の奥歯にある親知らず。右の奥歯の親知らずはまた今度です。
受付のお姉さんと軽快なトークをしつつ、名前を呼ばれたので治療室へ。
なんかめっちゃハイテクベッドに寝そべって治療開始。
「麻酔をかけるための麻酔を塗りますねー」って言われて奥歯の辺りをぐいぐいされました。
普段触らないところをぐいぐいされるので違和感が凄まじいのなんの。
この麻酔を塗る前にもう1段階優しい麻酔が欲しいなーなんて思ったり。飴ちゃんみたいに自分で口の中コロコロするやつとかないですか?
塗り終わったら馴染むまでしばらく放置。5分ぐらいずーっとモニターに流れる「歯周病について」を見てました。
しばらく後、また先生がやってきて今度はまた別の麻酔をかけるとのこと、こっちが本命。
塗るタイプの麻酔がかかってるので痛みはないのですが、歯茎になんか刺さってるなーって感じがしてましたよ。
そしてまた放置。「歯周病について」を3周しました、賢くなっちゃう。
歯ってだいぶ力任せに抜くんすね
なかなかな放置プレイが決まったところでまた先生がやってきて「じゃあ抜きます」
待ってました。これ以上は歯周病について賢くなりすぎるところだったよ。
何も見えない状態で寝かされて「どうやって抜くんだろな…」とドキドキしてるボクに、歯を無理やり動かされる感覚が訪れました。
例えるならバールかなんかを使ってテコの原理で重いものを動かす感じ。
あれで歯がぐいぐいされてる。いやゴリゴリされてる。
「あ、割と脳筋プレイなんだなー」とか考えてると、「痛かったら教えてくださいねー」っていういつもの優しいお言葉が。
痛くはないですけど違和感が凄いです先生!
ひとしきりゴリついた後、今度は歯が何かに挟まれている感覚が。
たぶん閻魔様が持ってるようなやつで抜いてるんだろな。
そう思った瞬間には「はい抜けましたよー」と治療終了を告げられました。
え!?もう終わり?
終わってました。
早いね抜くの、流石院長先生。放置プレイの時間の方が圧倒的に長かったよ。
あとはうがいして術後の注意事項とか聞いてそのまま帰宅。
長年連れ添った親知らず君は1時間ぐらいでボクの体からさよならしていきました。
記念に貰った親知らず。屋根の上には投げない。
時は遡り親知らずを抜いた直後、抜かれた親知らずを物珍しさからまじまじと見ていたら、歯科助手さんが「持って帰ってもいいですよー」と。
何そのサービス、すごく嬉しい。
せっかくなのでテイクアウトをお願いしたら、親切に洗浄して専用の容器にいれてまで持ち帰らせてくれました。これがおもてなしの心ですか。
歯科助手さんに聞いたら抜いた歯を持ち帰る人は結構多いんですって。
ちなみにこちらがボクから分離した親知らず(左奥歯)
測ってみたら縦2㎝、横1.3㎝でした。こんなのが生えてるんですねぇ。人体って不思議。
さきっぽが黒っぽくなってるのは虫歯だからみたいです。汚な。
そして何より歯医者さんで貰った容器のデザイン性が高くて可愛いかったのが衝撃的。これが無料なんだから驚きだぜ。
歯医者さんに行くまでは「歯…抜くのか…」と結構ビビってましたが、抜いたらとくに何でもなかったです。
まぁボクの親知らずは真っすぐ生えてたから抜きやすかったそうで、複雑に生えてる人はまた大変らしいですが…。
また今度は右の奥歯の親知らずを抜くので、抜いたら今回のとあわせてフィギュア棚にでも飾っておこうかな。
おわりどす。