「名探偵ピカチュウ」レビュー 観ればポケモンがやりたくなる…かもしれない
好きなポケモンはヌメラとサーナイト。昔のだったらサンドとかカラカラです。
遂に公開しましたね、「名探偵ピカチュウ」このあいだ劇場で観てきました。
特別ポケモンが好きな訳ではなかったのですが、観たら何だかんだで「ポケモンっていいな」って思えたので、感想をつらつらつらりと書いていこう。
当たり前のようにネタバレするので嫌な人は見ないでね!!
少しでもポケモンを知っていれば誰でも楽しめる作品
ボクが最後に遊んだポケモンは「X・Y」で、それより前も「クリスタル」ぐらいしかやってなかったので正直ポケモンは詳しくないです。個体値?努力値?何それ?
学生時代に友達が延々とロコンとメタモンに卵を産ませては孵化させて、ステータスが良くなかったら野に放つという行為をしてました。それを見て「狂気の沙汰かよ…」って思ってたぐらいの人間です。でも対戦する人には必須らしいですね、アレ。
そんなポケモンにわかでも楽しめた本作。自分の知っているポケモンが出てきたときにはやっぱりテンションが上がりました。ストーリーの突っ込みどころも無いとは言い切れませんが、3Dでニュルニュル動くポケモンを観るだけで頭カラッポで楽しくなっちゃう。カラカラが出た時はうぉおおーー!ってなりましたね。(開幕数十秒)
ストーリーは実写ものではよくできている
めっちゃ簡単な「名探偵ピカチュウ」のおはなし。
ガッツリネタバレするからね、気を付けてね。
これから観る予定の人は読まないようにしてくだされ。
では。
独り身のティムは父の死の真相を探る為に、父の相棒を名乗る言葉を話すピカチュウと行動を共にします。父の事件にはポケモンを凶暴化させる謎の薬「R」が関わっているとのこと。ライムシティを牛耳るおじいちゃん(名前忘れた)にも会い、おじいちゃんの息子(こっちも忘れた)が悪い奴だと教えられ本格的に調査をすることに。可愛いヒロイン(ルーシー)とも出会い、「R」を探って辿り着いたのはこれまた謎の研究所でした。
研究所ではポケモンを実験に使った研究が行われており、そこを逃げ出したミュウツーが父の事件に関わっていることを知ります。情報が揃い始めたころ、研究所の凶暴化したポケモンが解き放たれ、ティムたちは研究所から逃げることに。逃走中にピカチュウの頭に石がクリーンヒットして倒れてしまいます。。。ついさっきまでバトルでそれ以上のダメージ受けてたとかは言わない。
周りのポケモンに助けを求めると、ミュウツーの元へと連れて行ってくれました。しかし、ピカチュウを助けてくれたミュウツーは悪者に捕まってしまいます。その頃街ではパレードの準備真っ最中。ティムたちはパレードの風船に「R」が入っていることをおじいちゃんに伝えにいきました。
ティムがおじいちゃんの元に辿り着くと、そこには捕らえられたミュウツーが!なんと黒幕はおじいちゃんだったのです。こいつはたまげたね。おじいちゃん曰く、ミュウツーの力で人の意識をポケモンに移すことが出来るんだそうな。おじいちゃんはミュウツーの体を乗っ取っちゃいました。そして凄いお薬「R」を使って、街中のポケモンと人間を一緒にしちゃえーって魂胆でした。
街の人たちはおじいちゃんの手によって、ポケモンに次々と融合されていく中、ティムとピカチュウが頑張って阻止します。中身おじいちゃん、体ミュウツーとピカチュウが闘いますが、流石伝説のポケモン、ミュウツー中々強い。ティムが隙をついておじいちゃんの謎アイテムを外すと、ミュウツーは解放されて勝負がつきました。
元に戻ったミュウツーはポケモンと人間を次々に戻していきます。そして最後にピカチュウの前で「もう一人残っている」と。こいつはたまげたね、なんとピカチュウにはティムのお父さんの意識が入っていたのでした。ずっと探していたお父さんは実は一番近くにいたんだよ!ナンダッテー!!
なんやかんやあったけど、普段通りに戻った街でティムとお父さんが再開します。隣にはピカピカとしか言わなくなったピカチュウ。ティムは元の家に戻るのではなく、父と共に過ごすことを選んだとさ。ちゃんちゃん。
大体、こんな流れです。お父さんとの確執があったり、ルーシーとのちょっとしたラブ展開があったり、ポケモンバトルがあったりするけど、大体、こんな流れ。子どもでも分かりやすい話だったと思います。
ポケモンとの絆というよりは親子のストーリー
察しの良い人なら、物語中盤、むしろ序盤で「これピカチュウがパパじゃね?」と気づきます。探偵やってるし、主人公とだけ話せるし。研究所辺りで確信に変わりますね。
本人たちは気付いていませんが視聴者は分かっているので、ティムとピカチュウが仲良くなっていく様が、親子の関係を修復していくように見えます。家族で観るっていうのを想定したつくりになっているんでしょうかね。
なのでガッツリとポケモンとの関係性を期待した人には微妙かも。でもそういう人は、街中でポケモンが人間と一緒に自由に暮らしているのを観て尊い…ってなるんじゃないですかね。
正直なところ、ポケモンバトルをもっと見たかった
ポケモンと言えばポケモンバトル。大きさやタイプの違うポケモンがそれぞれの技を駆使してトレーナーの為に一生懸命戦います。舞台となるライムシティでは、ポケモンバトルは殆ど無いと言う設定の為か、劇中でもポケモンバトルと呼べるのは違法闘技場のシーンとラストバトルぐらいでした。
ラストバトルではポケモン同士の戦いというより、ティムとピカチュウが二人で危機に立ち向かう…的な感じなので、あんまりポケモンバトル感はありません。
違法闘技場では、ゲンガーVSカメックスと、ピカチュウVSリザードンがあります。このシーンは3Dのポケモンがヌルヌル動く迫力があって見所さんでした。尺はあまりなく、どちらも結構あっさり終わってしまったのが残念。でも、もしも現実でポケモンが技を使ったらこんな感じだろうなってのは良く伝わりましたよ。
初代はゼニガメ派のボクとしては、カメックスが負けたのがちょっとモヤりましたけど。カメックスってつっよいポケモンじゃないのか!?って。でもゲンガー派の人は嬉しかったのかな。それならそれでいいや。
かわいい?気持ち悪い?上映中に慣れるよ
情報解禁当初、物議を醸しだした3Dのポケモン。ピカチュウがやけにもさもさしているって言われてましたね。個人的にはピカチュウは肌がてるってるの印象があったので、初めて見た時は「毛が生えとるやんけ!」ってなりました。最新の研究ではティラノサウルスに羽毛があったって言われた時と同じ感じ。
よく画像が貼られて「3Dのピカチュウ気持ち悪い」って言われてましたね。でもあれはワンショットを切り抜いてるからなので、実際に動いてるシーンを観れば「これはこれでアリだな…」と思うはず。思わなかったらごめんね。
でもエイパムだけは気持ち悪かった。危ないお薬「R」で凶暴化するんだけど、その時の顔がガンギマリ過ぎて正直、子どもは泣くんじゃないかってレベル。通常時ならかわいいんですけどね。
昔ポケモンを遊んでいた人も楽しめる作品
上映中もピカチュウが可愛かったり、カラカラが可愛かったり、ミュウツーがカッコよかったりして楽しめる作品ですが、見終えた後に誰かとポケモンの思い出を話すのもまた楽しい作品でした。
ポケモンを遊んでいた頃の記憶が蘇ってきて、○○が好きだった~とか、○○ばっかり使ってた~とか、そんな思い出話に花を咲かせることが出来ますよ。昔はポケモンで遊んでいたけど、今はもうさっぱり…そんな人も凄く楽しめると思います。
ボクも今更ですが、ポケモンをやりたくなってポケモンの新作をチェックしましたもん。Switchだと知って持ってないので断念しましたが…。
「名探偵ピカチュウ」は3Dで不気味とか言われることもありますが、子どもだけじゃなく昔遊んでいた大人も「やっぱりポケモンっていいな」と懐古できる良い作品なんじゃないでしょうか。